介護士のコロナストレスとメンタルケア

コロナによる影響も

介護士に襲いかかるコロナストレス

介護現場における新型コロナウイルスの影響は深刻です。医療機関の苦境について伝える報道が中心だったことから、介護現場の苦境は伝わりづらい状況にありました。介護現場で感染が起こると一気に悲惨な状況になりかねないことは、社会全体が認識しておくべき重要な事柄です。介護施設で1人感染者が出ると、集団感染のリスクが高まります。介護施設での集団感染は死亡リスクが高く、国内のいくつかの介護施設で新型コロナウイルス感染による多数の死者を出しています。
介護施設におけるコロナ対応の問題は、世界各国が抱えている重大な問題です。当初感染が急拡大していたスペインについては、介護職員が入所者のケアを放棄したというショッキングなニュースが報じられました。多数の死者を出したスペインでは、2020年4月の死者の4割が高齢者施設入居者であったとの報道もあります。フランスも同様で、新型コロナウイルスによる死者の約4割は高齢者施設の入居者とのことでした。介護施設での死亡者数を当初集計に加えていなかったイギリスでも、後の集計によって多くの高齢者が介護施設で死亡していたことがわかっています。
介護現場で問題なのは、医療現場のような十分な感染予防策がないまま死亡リスクが高い高齢者のケアをしなければならないことです。感染が疑われる状態の入所者が、PCR検査を受けられないまま死亡するというケースもあります。未知の感染症ということもあって手探りの状態ですが、限られた情報と資材を活用して感染予防に努めています。

介護士に襲いかかるコロナストレス

ストレスを抱える介護士のメンタルケアが重要

すべての介護士が、これまでに経験したことのない戦いを強いられています。コロナが広まり始めた当初は消毒液が不足し、マスクは同じものを何度も洗って使い回す必要がありました。日々熱心に働く介護士にとって、コロナ対策をしながらの介護ケアは大きなストレスです。仕事が終われば介護現場を離れることができますが、帰宅すれば今度は家族同士の感染リスクとの戦いです。職場と家庭にウイルスを持ち込まないように、持ち帰らないようにとずっと神経を使い続けることは過酷そのもので、生活の満足度を大きく下げるものとなります。そのような介護士のストレスが長期になればなるほど、メンタルケアの必要性が高まっていきます。コロナの影響で介護士の業務量が増えているため、コロナ前に感じたことのない強いストレスを抱えている人もいるでしょう。メンタルケアによって介護士のモチベーションを維持することは、介護士本人と介護現場を守るために大切なことなのです。

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