実践!介護士のメンタルケア「バーンアウトへの対処法」

バーンアウトへの対処法

バーンアウトの兆候と症状

ストレスからくるバーンアウトは突然起こります。介護士のメンタルケアを実践する上で、バーンアウトの兆候や症状について知っておくことは助けになります。深刻な状況を避けるためには、早期にバーンアウトの兆候を見つけて対処する必要があります。
バーンアウトの兆候は、身体的な特徴と精神的な特徴の2つから見極めることができます。身体的な特徴は、不眠、倦怠感、吐き気、食欲不振、軽い不調、飲酒量の増加などがあります。どれも働けないほどの不調ではないため、見過ごすとそのまま悪化してしまう可能性があります。精神的な特徴は、イライラ、無関心、人間関係の疲れなどさまざまです。常に仕事のことを考えてしまい、ストレス発散のために行動しても心から楽しむことができません。なにをしていてもストレスを感じている状態で、放置すると精神状態がさらに悪化します。

バーンアウトの兆候と症状

バーンアウトの原因

バーンアウトの原因は、個人要因と環境要因から探ることができます。仕事に熱中しすぎてしまったり、期待に応えるために頑張りすぎてしまったりするなど、仕事に対して熱心すぎることがバーンアウトにつながる場合があります。仕事に対するバランスの取れた見方ができる人でも、職場環境が悪いとバーンアウトする可能性があります。長時間勤務の連続や身体的負担の増加など、意思に反して多くの負担がかかることでバーンアウトする場合もあります。個人要因と環境要因のどちらか片方でもバーンアウトは起こります。ここで重要なのは、原因がどうであれバーンアウトを個人の性格の問題としないことです。

バーンアウトの原因

バーンアウトの対処法

バーンアウトに気づいたらすぐに対処しましょう。まず行うべきなのは、仕事量をできる限り減らすことです。担当する利用者の数を減らす必要もあるでしょう。バーンアウトの状態でこれまでと同じ働き方をすると、心身に負担がかかり続けてしまうので注意しなければなりません。仕事を頑張りすぎてしまう介護士は、悩み苦しむ利用者の心に寄り添いすぎてしまうことがあります。利用者の問題と自分の問題の境目がわからなくなり、一緒にストレスを感じてしまうのです。利用者の心に寄り添うことは大切ですが、介護士の役割は利用者の生活サポートが第一であることを認識し直す必要があります。
ストレスをリセットするためには、十分な休息が必要な場合もあります。少しのリフレッシュでは意欲が戻らないという状態であれば、長期休暇を取得して専門科を受診したほうが安全かもしれません。介護士の仕事を長く続けていくためにも、バーンアウトにならない考え方や働き方を身につけることの大切さを知っておく必要があります。

バーンアウトの対処法

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